2009年08月27日

三人の魔女/etc

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 我が家は住宅街の角地でしかも、地形が綺麗な四角形を描いてはいない。野球の ” ホ−ムベ−ス ” があるでしょ? あれを少し、拉げた様な格好をしている。故に、坪数が同じ他と比べ、地代が数百万ほど安かった。当時、私以前に何人もの勇者が購入を試みるも、間取りの難しさにメゲて挫折した、と聞いていた。設計士は何枚もの間取りを描いたが、どれも顧客の満足を得られずそして、同時にビビった。なので工務店の書庫には、数多の屍達が眠っている、と。天の邪鬼なので、そう聞くと俄然、闘志を掻き立てられた私であった。
 仕事柄、その中から幾つかのサンプルを貰い、自らアウトラインを研究してみた。尺度は、20 分の 1 である。プラス思考になり、片側の歪な部分は ” 駐車スペ−スの端っこ ” と割り切って考えると、四角形が確保出来、そこから夢が広がる事が分かった。勿論、業種が違うので詳しい間取りはプロにお任せだが、結果、もう反対側に、” その ” スペ−スが確保出来るかどうかは見当が付く。” その ” とはズバリ、” ビルトイン・ガレ−ジ!” なのであった。そしてその費用は、他より安い地代で賄えたのであった! なので、今は幸せです。4 年半経った今でも、愛機は新車の輝きを保っているのです。これは、前置き( 長ぇよ!)
 故に我が家の前は、色々な物や人が通る。ある時、数人の年輩女性の声が、何処からか聞こえて来た。それだけならさして気にも留めないのだが、余りにも緩やかで田園風景を想起させるそのト−ンに私は、ガサついた心が癒されたのである。
 角地であるが故、その声はアチコチに反響し、From と to が分からない。が暫くして、” 右 ” から来て ” 左 ” へ向かう事だけは分かった。ただでさえ身長の低いその年代のご婦人方の姿は、道路からそれなりに高い窓枠で遮られ見えない。立ち上がって覗くのもナンなので、私はその衝動をグッと堪えていたのであった。
 ある日、ついに辛抱が切れた私は、レ−スのカ−テン越しに覗き見したのである。そこには、野良着に麦わら帽子の背格好が似ている三人のバアちゃんが、常人の 3 分の 1 くらいのペ−スで歩っているのが見えた。口々に、孫がどうだ畑がどうだ、と話している。で、それに対するそれぞれのリアクションが、微妙にズレているのが何とも可笑しい。私は思わず、吹き出してしまった。勿論、それと悟られない様、片手で口を塞ぎ、もう片方で股間を抓り耐えたのであるが。
 その気にならなければ、姿は見えぬ。しかし、その存在を感じるだけでホンワカ気分にさせてくれる彼女達は、” 魔女 ” ではないかと私は思った。イメ−ジだけで確固たる根拠なんて無いが、そんなモンだろ世の中なんて。と同時に私は、義理事が一段落し、旧友との山登り復活に闘志を燃やす実家の母親を想った。優にその年齢に達している母であるが、” 枯れる ” と言う事を知らない。それが、せめてもの救いなのだ。

 クルマの 12ヶ月点検にはまだ間があったが、ある催しを目当てにスバルのディ−ラ−へ行った。夏休み企画の ” らくらくエンジン教室 ”、とかナントカがそれである。
 本当の目当てはその参加記念品で、プロジェクタ−付きのデジタル時計が貰えるのである。単三電池 3 個で動くと言う、大層な喰いっぷりであるが、時刻を天井に照射してくれるのである。TV を観る時には殆ど電気を消す、と言う不健康な私はよく ” 今、何時だっけ?”、に困るのであるよ。これは、他の子供を押し退けてでも、ゲットする必要があったのだ。
( ` _ ´ ) ゞラジャ!
 しかし、それが開催されるのはサ−ビス工場の真っ只中。久し振りに復活した、しかも台風並みの低気圧のせいで、中は蒸し風呂状態である。そんな中、律儀で生真面目なスバルのサ−ビスマン達は、瀧の様な汗を流しながら、エンジンの基本構造や消耗品の点検要領などを、子供にも理解し易く説明していた。なんか、これもホンワカするんだよなぁ。
 一通りの説明が終わり、Q & A の時間が来た。

サ:『 今までの説明で・・・ナニか質問はあるかなぁぁ?
   ご説明した以外でも、何でも結構ですよ 』
C:[ ハイッ!]
サ:『 あっ・・・ど、どうぞ・・・』
C:『 WRC のワ−クス活動への復帰ですが、経済市況その他、
   色々な問題はあると思いますが、それらが改善した
   場合、叶いますかっ!? ど〜なんですか、えぇぇ?』
サ:『 えぇっとですね・・・ジュニア WRC には供給を続けて
   いまして、そこでの活躍にご期待下さい。
   でも、仰る様に、働いている私共も、それを強烈に
   望んで居ります! 頑張ります!! そうありたいです!!』

汗だくになりながら、ふいを衝いた私の邪悪な質問に答えたサ−ビスマンの真っ直ぐな目が、印象に残った講習であった。スバルの魅力って、こう言うとこなんだろうな。ホンダもそうだが、そこで働いている人達は皆、自分ん家が好きなのである。製造業は、そうでなきゃイカン。
 その後、営業マンと話した時・・・

営:『 アレ・・coji さん、ヤツれました?』
C:『 いや、だからホラ・・・鍛えて締まったんですよ(笑) 』
営:『 あ、あぁナルホド。続けてらっしゃるんですね?』
C:『 オフっクォォ〜ス!』
営:『 いやぁ、大したモンだ・・・ホント 』

これはもう、ホンモノだろう。錯覚ではない!

 思い立って、今一番、気になっているバイクを見に行った。
Bimota の、” DB7 ” である。
http://www.bimota.jp/28_db7/
いや、買うだ買わないだは別にしてね、凄ぇなぁって思ってな。
 大層な金額だけど、自車の車両代と今まで注ぎ込んだ額を考えると、既にそれを超えつつある。それに、作りの良さの割に、CVOなんかと比べたら ” お買い得なんじゃん?”、なんて考える自分が怖い。
 で、実車を見た。どんなバイクでも、そのアピ−ルポイント以外は、工業製品として妥協している部分はある。ハ−レ−なんか、良い例だ。だがそれを良しとせず、殆ど全てに貫き通しているのはこれと、MV AGUSTA くらいかなぁ。” 走る宝石 ”ってのは些かセンチメンタルに過ぎると思うけど、工芸品の域ですよこれは。
 で、ショップのスタッフが、エンジンを掛けてくれると言う。遠慮したのだが、どうしてもと押しきられた。

  [ キュルキュル・・シュボッ! ボッ! ボッ! ボッ!・・]
C:『 結構な音がしますねぇ。これ、94db なんですか?』
ス:『 これ、私どもでも何台か販売してますが、公道を走って
   いるお客様のクルマは、車検が通らないんです 』
C:『 は? 』
ス:『 ハイ。登録の時はここ・・・ここに小っちゃな
   サイレンサ−を入れるんですがそうすると、60km/h
   くらいしか出ないんです 』
C:『 でしょうなぁ 』
ス:『 で、お渡しする時はそれを抜く、と 』
C:『 え? えぇ!・・・それマジなんですか?』
   ( ゜ ◇ ゜ ; ) !
ス:[ ハ・イ・・・]
   (  ̄ ∀  ̄ * )

このご時世、俄には信じられない話を聞いた。なんて素晴らしいんだ Bimota。惚れた・・・。
 跨ってみたが、ベ−スとなった ” 1098 ” よりもポジションは楽。シ−トの座面も、1098 に比べ前傾が緩い。167 cm の私でも、普通の靴で両の土踏まずまで着く。これでブ−ツを履いていたら、楽勝だろう。
 それを確信させたのが、その車体の軽さである。起こす時、いつもの調子で ” エイヤっ!” っとやったら、軽過ぎて勢いが余り、反対側へ傾いた。
 あのスタイルであの軽さで、妥協の無い細部の作り。マフラ−に対する融通性と言い、ハ−レ−に無いものが全てある。フレ−ムのパイプ断面なんて、綺麗な楕円を描いて、Ducati よりもストリ−ト・ユ−スを優先して居り、より撓って安定させているのだとか。キケンだなぁ・・・いや、或る意味、実に危険な気持ちにさせるバイクなのである。
posted by coji at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2009年08月15日

生き急ぐ翁達へ/そして、30代前半に見られていた!

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 お盆に帰省た時の話。
割引は嬉しいが、殺人的混雑が予想される高速には目もくれず、R254で群馬に帰郷。その道すがら、後続のビッツに辟易した。
 信号が青で1・2速の時、我が愛車のテ−ルに触れんばかりに接近して来る。煽っているのだ。それも、1度や2度ではない。毎回だ。ムカ付くので、爆発スイッチを ” S# ” にし、308PS フラット・4 にムチをくれると、当然ながら引き離せる。ビッツだからな。で、必死になって食い下がるのかと思いきや、サッカ−が出来るくらい間が抜けた車間を空けたままでいる。
[ なんだ? コイツは?” キ印 ” か??]
 何度目かの信号で、スモ−ク越しによくよく見ると、なんと爺さまではないか!農協ブランドの帽子かなんか被っているし。そこで私は、ゾッとしたのである! 枯れ雫マ−クのドライバ−には、認知症若しくはその予備軍が多く潜んでいると聞く。こんな異常且つ、解りづらいドライビングをする輩は、まともな思考が出来ているとは思えない。そう、正しく病的と言う言葉がドンピシャ!なのであるよ。煽られるだけならまぁ良いが、50cm と空いていない車間である。その際、意識でも失われたら堪ったもんじゃないぜよ。
 やがて2車線区間が来たので、私は走行車線に非難した。
その途端に爺さん、キックダウンでリヤを沈めながら追い越し車線をフル加速! で、先にある分岐路、当然ながら一番左にある訳だが、追い越し車線からそこまで、車線を跨いでブッちぎって行った!! 何台か前の、走行車線の ” 普通の人 ” 、急ブレ−キである!!! どうしたんだ? 爺ぃ・・・肉親でも死にそうなのか? 私も、他人の事を言えた運転をしている訳ではないが、交通量の多い所では自重してるよ。仁義も通すしな。病気以外でそんな運転をしたいなら、どっかの農道ででもやってくれ。で、田んぼにでも突っ込んで自爆しろ。でな、生命保険、イイの入っとけよ。入院特約、付けてな。くたばり切れなかった場合、入院になんだよ。老人医療費は無料の自治体は多いが、差額代がな、バカんなんねぇんだ。家族に成り代わり、言っとくわ。言ったからな!
そうそう、これは往路の話で、復路でも遭遇した事を報告しよう。

  フィットネスに行っている体育館で、どっかの奥さんと顔見知りになった。誤解されぬ様、断っとくが、どこぞの ” ヤン・ママ ” や ” 美熟女 ”って訳ではないんだから。ごく普通の、どこにでも居るやや丸ぁい奥さんである。私より、少し年上なんだと思う。休憩中、目の前で彼女がやっている腹筋の動きがあんまり酷いもんだからつい、お節介を焼いたのが始まり。
 手を頭の後ろで組み、ベンチに背中をバッタンと付き、力任せに反り返している。それでは首を痛めるし、力任せに反った背中の応力が、起きあがる際に一気に腰に掛かるのだ。つまり、殆ど目的を果たせずに、首と腰を痛める運動をしている様なもの。仮に、Aさんとしよう。

C:『 093(オクサン)? それでは、首と腰を痛めます。余計な
   お世話ですが・・・』
A:『 えっ? [ ハァ・・ハァ・・・ハァ ] やっぱ、ダメ?
   それで、首が痛かったのかしら・・・』

そこで私は、上述の様な蘊蓄を垂れた。
 何故、私がこのAさんにお節介を焼いたのかと言うと、女性ながらに凄く頑張っているからであった。恐らく、週に私の倍は通っている。チケット分の時間を目一杯使い、一通りのメニュ−を律儀にこなしているのである。つまり、真面目にやっているんです。

A:『 お察しの通り、シェイプアップが目的なのよ。coji さん
   アナタ、こん中じゃ一番、凄いわよね?』
C:『 そ、そうっすかね・・・』
A:『 うん。器具の使い方も独特だし、最初にお見かけした時
   から比べても、見るみる内に効果出てるじゃない?』
C:『 あ、ご覧になってた・・・不治の病で痩せてんのかも
   知れませんよ?』
A:『 アハハハハ、おかしい![ 背中・バンバンっ!]
   ウォ−カ−では前のめりになってるし、背筋では途中で
   止まってるじゃない? ” 何者かしらねぇ?” って、
   友達と言ってたのよ 』
C:『 痛た・・・それも、ご覧になってた・・・』

私は、背筋をバカみたいに反り上がってやっているオジさんの事や、ロクに有酸素運動もせずに腹筋に勤しんでいるご婦人方の愚を説いたのである。

C:『 背筋はですねぇ、せいぜい水平止まりでいいんですよ。
   あんな、反動を付けてエビ反ったって、これも腰を痛める
   だけです。90°曲げた状態で静止し反動を付けない様に
   して、水平まで上げて、出来たらそこでも少し静止した方が
   よっぽど効きます 』
A:『 あ、そうなの 』
C:『 腹筋もね、あれだけで痩せっこないですから。効果を体感
   できないし 』
A:『 アラ・・・ダメ?』
C:『 ダメ、って事ァないですけどまず、余分な ” 鎧 ” を
   脱がなけりゃ、せっかく鍛えた腹筋だって見えない
   ざましょ?』
A:『 そうよねぇ!』
C:『 ハイ。だからやっぱり、有酸素運動が基本なんですよ。
   それで締まって来れば人間、ある程度、腹筋はある訳
   ですから、下から顔を出してくる訳なんです。そりゃ、
   いきなりバキバキに割れてるはずもないんですが・・・』
A:『 そっかァ・・・』
C:『 そこを取り違えていると、効果はなかなか現れませんから
   ね、その前に嫌んなっちゃうんです。1年・2年やれば
   そうでもないでしょうが、そんな根気、無いですよね普通。
   フィットネスのやり始めって、消去法で思考すると分かり
   易いんですよ 』
A:『 なんか、凄い納得した 』

 で、今日・・・

A:『 coji さんは、きっかけはナンだったの?』
C:『 足掛け7年くらいですが、去年までは来たり来なかったり
   で・・・今年は不景気なんで。あ、元々は、四十過ぎて
   バイクに乗ろうと思い立って、教習所に通う下準備です 』
A:[ ? ]
C:『 途中から、” メタボ対策 ” になりましたけどね?』
A:『 チョット待って、coji さんアナタお幾つ?』
C:『 四十六ですが、ナニか?』
A:『 えぇぇっ! 三十代前半かと思ってた・・・』
C:『 ちょっ、奥さん? お声が大き・・・』
A:『 ” B さん ” 、きっとビックリするわよォ・・・言って
   来ようっと・・・B さぁんっ!』
C:『 ちょっ、アノっ・・・奥さぁぁぁん!!』

 こんな感じで、晒された私であった。
作っている訳ではないがこれは、母方の遺伝だ。七十を優に超えている母であるが、息子の私から見ても、六十代にしか見えん。私も、素人に年齢を当てられた事はまず、無い。ただ、飲み屋のママさんクラスには、この話しっ振りから見抜かれる。でも、” 見えないわっよォ!”、と言われるが。
 男としては、何の自慢にもならないと私は思っている。
どこに行ってもまぁ、若造視されるからな。だからせめて、休日は髭を剃らない。そして最近、漸く増えて来た白髪に期待を寄せる変態なのだ。
文句あるか・・・。
posted by coji at 08:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記